写真:色丹島の岸辺に廃棄された軍艦
ロシアのメドベージェフ大統領は9日、ロシアは南千島列島(日本名・北方四島)により多くの現代兵器を配備しなければならないと語った。
日本の前原外相は10日夜遅くにロシアを訪問。出発の数時間前にメドベージェフ大統領の発言に対して、ロシア側はどのような措置を取ろうとも、日本のこの地域に対する態度が揺らぐことはないとコメントを行った。ロシアの関係者によると、メドベージェフ大統領は前原外相と会うことになっているという。
▽ロシア、ミストラル級強襲揚陸艦2隻を配備へ
メドベージェフ大統領は9日の会議で、「南千島列島の軍事力をできる限り強化すると同時に、隣国とのパートナーシップを発展させる」と語った。
イタルタス通信がロシア国防部担当官の話として伝えたところによると、ロシアがフランスと共同建造している4隻のミストラル級強襲揚陸艦のうち一部をこの地域に配備するという。
メドベージェフ大統領は国防相や地域発展相らと会い、「あらゆる手段を使ってロシアのこの地域における存在を強化しなければならない。同時に、ロシアは南千島列島の開発協力などあらゆる隣国との友好関係の発展を望んでいる」と述べた。
メドベージェフ大統領は、南千島列島の経済成長を漁業や地熱の開発にとどまることなく優先的に加速させなければならないとし、豊富な観光資源を利用して、国外、特に周辺国からの資金を導入し、インフラ建設を進め、島民の生活レベルを高める必要があると言及した。