「4日で北方領土を占領」日本の軍事力を評価しすぎ

「4日で北方領土を占領」日本の軍事力を評価しすぎ。 ロシア側では既に、北方領土の軍事施設を修復し、飛行場を補強して「Su-35」戦闘機と「S-400」弾道ミサイルを装備しようと言う声が出ている。このような声が強まれば、日本の「北方領土を我が物にする夢」は「鏡の中の月、水の中の花」、つまりは手の届かない幻となってしまう…

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発信時間: 2011-02-28 14:02:05 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

C-130輸送機

現在、日本には15機のC-130輸送機と25機のC-1輸送機があり、どちらもフル装備の空挺兵を最大で60人収容することができる。いざと言うときに、1900人の空挺兵と軍事作戦の装備を北方領土の前線に投下する事は、理屈上は可能だが、人数では負けてしまう。そして、北方領土に駐留しているロシアの部隊は、日本側に難しい選択を迫るだろう。それは、兵力を集中させて一番大きい択捉島だけを占領するか、兵力を分散させるかである。これはどっちを選んでもデメリットが生じる問題なのだ。日本はどんな手を打つのだろうか。

日本は航空自衛隊の他にも強力な海上自衛隊を保持しているが、この「島取り合戦」においては限られた力しか発揮することが出来ないだろう。なぜなら、ドック型揚陸艦や強襲揚陸艦のような人員や物資の揚陸を目的とした大型の専用揚陸艦を、海上自衛隊は持っておらず、そういった作戦を実行できる部隊もない。「ひゅうが」型護衛艦のような「準空母」は主に対空や対潜作戦向きであり、揚陸作戦には向いていない。海上自衛隊が取るべき作戦としては、特別編成艦隊を編成し、北方領土だけでなく南千島諸島全体を完全包囲することである。艦艇に搭載されている対空弾道ミサイルによって制空権を維持し、そして部隊を続けざまに上陸させ、空挺部隊を支援する。しかし、米軍の揚陸作戦専用に訓練された部隊に比べれば戦闘力は劣るため、この海を渡って上陸する作戦も、日本にとっては危ない橋を渡ることになる。戦況をコントロールし、作戦通りに攻撃を展開することは難しく、長引けば長引くほど日本にとっては不利になるだろう。

一部のメディアでは日本の海空戦力は圧倒的であると騒いでいるが、軍事力を比較して分るように、「北方領土を占領する」作戦は非現実的である。日本の軍事力には致命的な弱点があり、島を占領すること自体、難しいのだ。米国のバックアップ、特に揚陸部隊の援護がなければ、ロシア側が現在駐留している部隊に後援部隊を送らなくても、日本が北方領土を押さえるのは容易なことではない。決して何日かで勝てるようなものではないはずだ。また、ロシアのような大国に日本が手を出せるかどうかに関しては、ただ単に装備や軍事力の問題だけではない。ロシア側では既に、北方領土の軍事施設を修復し、飛行場を補強して「Su-35」戦闘機と「S-400」弾道ミサイルを装備しようと言う声が出ている。このような声が強まれば、日本の「北方領土を我が物にする夢」は「鏡の中の月、水の中の花」、つまりは手の届かない幻となってしまう。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年2月28日

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