農民工子女の就学難について
農民工(農村部からの出稼ぎ労働者)子女の就学難に関する質問には「農民工は都市部で生活するうえで多くの困難を抱えているが、中でも最も気遣われるのが子どもたちの就学問題だ。農村部の教育の発展に力を入れると同時に、農民工の子どもたちの就学、特に義務教育が戸籍を理由に妨げられないようにするという、2つの取り組みが欠かせない。農村部の子どもたちが、農村部に留まるのであれ、両親について都市部へ出てくるのであれ、良質な教育を受けられるようにしなければならない」と述べた。
所得分配の改革について
所得分配改革については「所得分配問題の解決に必要なのは、第1に低所得者の賃金水準を高めると同時に、最低生活保障の額を引き上げること、第2に収入の高すぎる職業に対して総量と水準の両面から制限を加えること、第3に合法的収入を保護し、不法収入を取り締まり、行き過ぎた高収入を調整することだ。個人所得税の賃金所得基礎控除基準を引き上げる。これは国務院で議論したうえで、全人代に上程する」と述べた。