ロシアのセルジュコフ国防相は2月26日、2日間の極東視察を終えた後、日本との間で係争を抱える南クリル諸島の2つの島(日本名:国後島、択捉島)に駐屯地を建設し、軍隊を配置する方針を明らかにした。「国際在線」が伝えた。
セルジュコフ国防相は同日、ロシア極東の都市ウラジオストクで、クリル諸島の第18機関銃砲兵師団を両島に配置する可能性があると指摘。両島にそれぞれ駐屯地を建設し、十分な兵力を配置すると表明した。また「クリル諸島地域全体の駐留構造に一定の変化が生じる。兵員数を若干削減するが、最新兵器や通信システム、電子戦システム、レーダー設備などを配備し、実戦能力を高める」と指摘。さらに「今回の極東視察は、クリル諸島、ウラジオストク、サハリン、カムチャッカの兵力と軍事設備の整理統合について検討することが目的だ」と述べた。また、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「ブラワ」を搭載する最新鋭戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」が太平洋艦隊に配備されるとした。
「人民網日本語版」2011年3月1日