全国人民代表大会代表で空軍装備部部長の魏鋼氏は記者の取材に対し、「われわれの航空エンジンや航空機製造技術は、西側のものを盗んではいない。機密が公開される日が来れば中国のエンジン技術が無二のものであることがわかる。これらはすべて中国の研究者による自主革新の成果だ」と自信たっぷりに話した。
▽中国の兵器は自主革新の成果
魏代表はまた、第11次5カ年計画期間中(2006-2010年)のわが軍の兵器装備における鮮明な特徴は自主革新と「科技強軍」(科学技術力を有する強力な 軍)だとし、すでに公開された数々の現象から科技強軍、自主革新の成果を見ることができると述べた。「新中国成立60周年の国慶節に行われた軍事パレードに参加した空軍の装備はすべて国産のものだ。これらの装備をどうやって獲得したかって? 自主革新によってだ」と語った。
魏代表は殲(J)-10戦闘機を例に挙げ、J-10は完全に独自の設計によるもので、知的財産権を有しているとし、次のように続けた。イスラエルの戦闘機「ラビ」に似ていると言う声があるが、少し軍事に詳しい人ならJ-10の離陸重量、大きさがラビよりかなり大きいことを知っている。さらに明らかな違いは、ラビのインテイクはサブソニック(亜音速)で調整できないが、J-10は超音速インテイクを採用しており、こうした成果がすべて自主革新であることを反映している。
海外から支援を得ているのでは?との見方を一部の海外メディアは示しているが、これはまったくの素人意見だ。中国の装備研究者の能力や、自国政府の科学技術に対する管理能力を低く評価し過ぎている。