香港紙:「凶」とは限らない日本「親米」外相の辞任

香港紙:「凶」とは限らない日本「親米」外相の辞任。 香港『大公報』8日掲載の評論文によれば、前原氏の辞職は、自身に対する「前進のための後退」で今後の再起の基盤となり、また、菅内閣に変化をもたらすチャンスでもあり、そう悪いことではないという…

タグ: 日本 親米 外相 辞職 脱亜入米 菅内閣

発信時間: 2011-03-13 13:46:54 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

香港『大公報』8日掲載の評論文によれば、前原氏の辞任は、自身に対する「前進のための後退」で今後の再起の基盤となり、また、菅内閣に変化をもたらすチャンスでもあり、そう悪いことではないという。

以下、文章抜粋:

やり手で自信家としても有名な前原前外相は、その辞任でさえも「クール」に決めた。民主党の「クリーンな政治を維持する」の一言で、菅総理の慰留にも応じなかった。前原氏の辞任は苦境に陥っている菅内閣にとって、まさに泣きっ面に蜂だったが、これをそう悪いことではないと捉える見方もある。

前原氏の辞任は、党の潔白を維持するためというより、自身の今後の政治生命のためのものといえる。菅内閣への入閣当初より、前原氏には外相就任以上の大きな抱負があったはずである。四面楚歌の窮地に立たされ、首相の座も危うい菅総理とは対照的に、各種民意調査でも常に首位を守ってきた前原氏は、次期総理大臣の最有力候補と言われていた。たった5万円の政治献金のために辞任することは、民意を得る上で、外相の座に居座り続けるより遥かに有効な手段と言える。渦巻く日本の政治闘争の中で、国民はこの「捨身取義(大義のために身を捧ぐ)」の清廉な政治家を忘れないだろう。前原氏は自身の未来を菅総理の「戦車」に縛り付ける必要はないのだ。

前原氏は武士としては合格かもしれないが、外交家としてふさわしい人物とは言えない。彼が外相就任以来、日本外交は、米国の「アジア復帰」戦略への協力に比重を傾け、その「親米」的特長を十分に発揮してきたが、その一方で中日、日露関係が犠牲となった代償は大きかった。これにより内閣支持率も急降下の一途をたどった。前原氏の辞任が菅内閣に更に大きなダメージをもたらすことは間違いないが、もしかすると追い詰められた菅総理がその失策の根本を悟り、的確な改善を行うことで、一筋の光を導き出すことができるかもしれない。

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