米海軍の航空母艦「ロナルド・レーガン」が13日、地震と津波で深刻な被害に遭った日本の東北沿岸海域に到着したと共同通信社が伝えた。
別のメディアによると、米空母編隊はすでに宮城県附近の海域に到着したが、原子力発電所からの放射能漏れを懸念してヘリコプターによる救援活動は一時中止となった。
日本本州の東北部が11日、大地震と大津波に襲われがのを受け、オバマ米大統領は直ちに、空母2隻とその艦隊を日本に災害派遣した。そのうちの1隻は横須賀を母港とする「ジョージ・ワシントン」で、もう1隻のロナルド・レーガンは急きょ日本に向かっている。
空母が被災地では「天使」に
航空母艦は戦争兵器だが、被災地では「天使」となって以下のような強みを発揮する。
第一に、単独で複雑な任務を遂行可能。地震や津波の被災地では交通や通信、医療、食料補給などがほぼ麻痺しているが、空母艦隊ならこうした極限状況でも地上からの支援に頼らずにさまざまな任務を続けることができる。
第二に、強大な航空輸送力をもつ。米軍の現役空母はいずれも大型原子力艦で、被災地に緊急に必要なヘリコプターを大量輸送することができる。広い離陸用甲板に大量のヘリの搭載と離着陸ができるほか、C-2輸送機の離着陸もし、輸送効率を高めることができる。
第三に、レーダーや通信管制システムを搭載。他の救援機や救援船のためにナビゲーションや通信中継などを提供することができる。
第四に、貯蔵庫が非常に大きく、大量の燃料や食料、飲み水、救援機材を運搬可能。搭載している航空燃料や補給艦が救援ヘリや救援船に燃料を補給することもできる。
第五に、医療機器、生活施設が整っており、被災地の負傷者に大型手術などの医療サービスを提供するほか、必要な場合、貯蔵庫を被災者に避難場所として提供可能。原子力空母は十分な電力を蓄えており、大量の海水を淡水化し、いくらでも生活用水を提供することができる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年3月13日