ところが、被災地の南端から仙台市までの200キロメートルの間にあるガソリンスタンドはすべて売り切れ、営業停止している。スーパーの棚にもミネラルウォーターや米などはほとんどない。被災者の空腹がすでに限界に達しているだけでなく、被災地ではない地域の住民でさえ食料などの生活物資を手に入れるのが困難な状況だ。これは普通では考えられないことだ。しかも、福島県各地の被災地では海外からの救援隊の姿もみかけない。
南アジアで津波発生後、インドネシアのアチェは傷跡だらけになったが、国際救援物資は 2日後に到着し、廃墟の中できれいな飲み水や食料が無料で配られ、被災者がお腹を空かせることはなかった。アチェ空港は臨時の救援物資集散場となり、飲用水、食料、穀物などが高く積み上げられ、ヘリコプターが1日に何度も救援物資を被災地に運搬していた。
しかし今回の日本の震災では同じような光景は見られない。被災者はなすすべがなく、地面に「SOS」と大きな字で書いている。日本の国土交通省の説明では、海岸沿いの被災地の漁港はすべて深刻な被害に遭い、今全力で修復が進められているという。釜石港は16日から使用が始まり、救援物資を海上から被災地に搬送できるようになる。しかし震災からすでに5日経ち、多くの被災者がお腹を空かせている。経済大国であるはずの日本はいったいどうしたというのか?
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年3月17日