カーニー米大統領報道官は3日、ビンラディンは射殺された際、武装していなかったと述べた。これまでの米政府の主張を覆す発言だ。だが「これはビンラディンに投降の用意があったことを意味するものではない」とカーニー報道官は続けた。当時現場は非常に混乱しており、ビンラディンらが自爆用爆弾を隠しているかどうか突入隊員はわからなかったという。
ブレナン米大統領補佐官(テロ対策担当)は以前、ビンラディンは死を前に米軍との銃撃戦を試みたと指摘。さらに妻を「人間の楯」にして自らを守ろうとしたと述べていた。今は射殺されたもう1人の女性は別の場所で銃撃戦で死んだと言い直している。
ビンラディンの遺体写真や証拠資料を発表するかどうか、ホワイトハウスはまだ決めていない。
ビンラディン射殺の詳細が伝わるにつれ、米市民からは少なからぬ疑問の声が上がっている。当日起きた出来事の詳細について米政府に多くの自己矛盾があるほか、東欧の「秘密収容所」の収監者に拷問を加えてビンラディンの行方に関する情報を得たことの正当性に疑問を投げかける声も少なくない。
「人民網日本語版」2011年5月5日