米オレゴン大学のデニス・サイモン教授は中国の平和的発展について独自の優れた見解を持っている。サイモン教授は「中国の平和的発展は中国国民にとってプラスであるのみならず、全世界にも恩恵を及ぼすものだ。経済的に安定し、繁栄する中国は、世界の抱える多くの深刻な問題に国際社会が対処する上で、より積極的な役割を発揮することができる。気候変動、疾病と健康、環境と水といったグローバルな重大問題で、中国の役割を必要としないものはどれ1つとしてない。まさにこうした分野で、中国が確かに平和的台頭の状態にあることに私は楽観的に気づいている」と述べた。
サイモン教授はニューヨーク州立大学とペンシルベニア州立大学の教授を歴任し、中米両国間の学術・科学技術交流を頻繁に開いている。サイモン教授は「より調和ある社会を創造するために中国が過去30年間に際立った貢献をしたことを認めなければならない。中国が戦争、衝突、不安定に苦しむ世界をできる限り避ける必要があるのは明らかだ。国際・地域衝突の挑発は中国自身の利益に合致しないため、その戦略的意図に含まれていない。13億の人口を擁する国家として、中国は日増しに増加する国内の経済・社会ニーズを満たし、国民により良い生活をさせることに力を集中する必要がある。また、他の国々との平和共存を通じてのみ、中国は教育、科学技術、貿易、投資面で外国との相互協力や協調ある発展を継続することができる」と指摘した。
サイモン教授は「特定のグローバルな問題への対応において、中国と他の国々との間に時に溝があることは認めて良い。極めて複雑な歴史、文化要因のため、一部の国際・地域問題の処理法について中国は異なる見解を持つことがある。だがこれは国際衝突・対立を意味しない。現在、世界の運営モデルには重大な変化が生じつつある。中国、インド、ロシア、メキシコ、ブラジルといった重要な新興市場国が相次いで世界経済システムに加わっている。国際ゲームのルールはもう、単に欧州、日本、米国が決めるものではなくなっている。この新しい情況の下、国際社会は色眼鏡を外して中国を見るべきだし、国際交渉のテーブルでは中国が自らの観点と必要によって考える余地を残すべきだ」と述べた。
サイモン教授は「中国は国際問題の処理において他国と協調・協力することができるし、国際社会で非常に積極的な役割を発揮することができる。中国の持続的な発展は世界の安定と発展の促進に寄与すると信じている」と述べた。
「人民網日本語版」2011年5月10日