中米両軍の良好な相互作用の鍵はどこにあるか

中米両軍の良好な相互作用の鍵はどこにあるか。 中国人民解放軍の陳炳徳総参謀長による訪米は中米両軍の重要な交流活動であるのみならず、新たな情勢下における両国の積極的な相互作用の重要な一部でもある。中米の相互作用がどのような方向に沿って発展するかは、2国間の範疇を遥かに超え…

タグ: 人民解放軍,訪米,中米両軍

発信時間: 2011-05-17 17:16:46 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 他国を凌駕する極めて強大な軍事力を持つ米国が、軍近代化における透明性の不足を口実に中国を脅威と見なすのは公正でないし、両軍関係の良好な相互作用にもマイナスだ。中米両軍が相互猜疑と相互警戒の悪循環から抜け出せなければ、安全保障上の難局に陥ることは避けがたい。したがって、両軍間の滞りのない戦略的意思疎通を保つことが極めて重要となる。

 従来型の安全保障分野における米国の中国に対するマイナス姿勢は、人民解放軍の近代化に寄与するあらゆる交流事業の禁止、米軍機・艦艇による中国沿海地域での頻繁な「接近」偵察活動を含め、いずれも両軍関係の正常化に影響する重要な障害となっている。また、台湾問題は常に両国関係に影響を与え、特に両軍関係の健全な発展にとって最大かつ最も危険な障害となっている。

 両軍関係が揺れ動き続けることは、両軍関係の安定した発展にとって有害だ。これを根絶する鍵は、台湾問題において米国が中国人民を傷つけないことにある。この意味から言って、両軍関係の動揺を防ぐ鍵は米国政府が握っている。中国人民の根本的利益と地域や世界の平和のために、われわれは米国と健全で安定した両軍関係を維持することを望んでいるが、国家の核心的利益に関わる問題において屈辱に耐えることはない。このため、われわれは米国政府、特に米軍首脳が実際の行動によって両軍関係の良好な相互作用に障害をもたらさないようにすることを望む。

 両軍関係の促進にはハイレベル相互訪問だけでなく、的確な協力の実施が必要だ。中米両軍は胸襟を開き、非従来型の安全保障上の脅威や試練への対応における協力の促進に努め、地域の安全・安定・繁栄を守るための行動における協力を順次進めなければならない。特に両海軍は海上交通路の確保と安全、海賊・密輸・麻薬密売など国際犯罪の取り締まりにおいて協力する必要がある。

 新たな戦略的視点から両国の軍事関係を扱えば、相互尊重と互恵・ウィンウィンに基づく協力パートナーシップと整合性の取れた両軍関係を発展させられる可能性がでてくる。(編集NA)

 「人民網日本語版」2011年5月17日
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