パキスタンのギラニ首相は公式訪中前夜の16日、中国メディアの単独インタビューに応じ「国交樹立から60年来、両国関係は時代の試練を経験してきた。パキスタンが危機に直面した時、中国は断固としてパキスタン側に立ち、支持した。これによって中国がパキスタンにとって真に信頼できる友であることが改めて示された」と述べた。
ギラニ首相は「ビンラディン事件が発生してパキスタンが国内外の巨大な圧力に直面した時、中国政府・人民は反テロの取り組みにおけるパキスタンの巨大な貢献を肯定し、パキスタン各界からあまねく称賛された。テロ事件によるパキスタン人の死者は過去10年間で3万5000人を超える。反テロは一国の事ではないが、パキスタンは極めて大きな代償を払った。テロ問題の解決にはグローバルな視点と各国の協力が必要だ。反テロの最前線にある国を世界全体が支持することを望む」と述べた。
ギラニ首相は「今回の訪中の大きな目的の1つは、国交樹立60周年および『パキスタン・中国友好年』記念活動への出席だ。今回の代表団にはパキスタンの各業界が参加している。今回の訪問を通じて経済・文化・教育・メディアなど各分野の交流がさらに進展することを希望する」と表明した。
また「パキスタン首相として私はこれまで3回訪中しているが、国際的活動への出席が中心だった。公式訪中は今回が初めてだ」と指摘した。ギラニ首相は今回、経済貿易・金融・文化分野の協力文書の調印式への立ち会い、国交樹立60周年レセプションへの出席のほか、上海での中国経済の発展情況の視察、文化展覧会の見学などを予定している。
ギラニ首相は温家宝総理の招待で17-20日の日程で中国を公式訪問している。
「人民網日本語版」2011年5月17日