パキスタン議会は14日に、アメリカ軍がパキスタンで国際テロ組織アルカイダの最高指導者のウサマ・ビンラディン容疑者を殺害したことについて、決議を採択し、「アメリカの行動はパキスタン側の主権を侵犯した一方的な行動だ」と非難した上で、アメリカとの協定の条項を改めて評価し、その協定がパキスタンの国家利益に完全に合致することを確保するよう、政府に呼びかけた。
パキスタン議会はこの日、軍当局の報告を聴取した後、アメリカ側の軍事行動を批判し、「一方的な行動では、世界範囲でのテロリズム取締りを推進できない」と指摘した上で、政府に対して、このような事件の再発を避けるよう要求した。
また、議会はアメリカに対して、無人飛行機を使ったパキスタン国内での空爆を停止するよう求めました。決議は、「アメリカ軍特種部隊がアボタバードを急襲したことや、無人飛行機の空爆といった一方的な行動はいずれも、受け入れられないものだ」と述べた。
「中国国際放送局 日本語部」より 2011年5月15日