今年は中国の軍事力の「飛躍の年」といっても過言ではない。最近、海外メディアでそれを証拠づける報道が数多くされている。シンガポール紙「海峡時報」は、中国初の空母「ワリヤーグ」が早ければ年内に配備されると伝え、「聯合早報」は、攻撃ヘリコプター「WZ-10」がすでに配属されたとの予測を伝えている。米ジェームスタウン財団は海外の報道がすべて事実だとしたら、中国のJ-20戦闘機は米国のF-35より優れ、「ラプター」に匹敵すると判断している。これら中国の海陸空軍の核心戦闘力を代表する新型兵器が3つまとめて登場したのには深い意味があるに違いない。
◆海陸空の新たな見どころ
西側メディアはこれまで中国軍の武器・装備に注目しているが、今年は中国の海陸空3軍のいずれもトップニュースとなる新たな見どころがある。
空母のアイランドにレーダーを搭載、舷に防空兵器を取り付け、J-15艦載機の試験飛行・・・・・・空母「ワリヤーグ」に関係する数々のニュースが西側メディアのトップニュースになるだろう。こうした予測が現実となれば、中国海軍は空母を潜水艦、駆逐艦、護衛艦からなる戦闘群の核心として位置づけ、作戦方式を調整することを意味する。
空母建造の戦略的意義を際立たせるなら、ステルス戦闘機「J-20」は中国独自で設計・開発した高度技術兵器の代表といえる。米ジェームスタウン財団によれば、J-20は大型戦闘機で、米空軍がかつて提案していた戦地爆撃機「FB-22A」の大きさに相当する。速度、高度、ステルス性、機動性といった主な指標で統合攻撃戦闘機(JSF)であるJ-35に勝り、へたするとラプターに匹敵するかもしれない。
空母とステルス戦闘機に比べ、攻撃ヘリコプターは目立たないが、やはり海外メディアの注目を集めている。中国が単独で開発した攻撃ヘリコプター「WZ-10」の配備によって中国の減り生産技術のレベルが一気に20年分高まったと聯合早報は伝えている。
各メディアの報道をまとめると、空母「ワリヤーグ」、ステルス戦闘機「J-20」、攻撃ヘリ「WZ-10」はいずれも中国海・空・陸軍の近代化の新たな成果といえる。同時に、中国の軍事力の近代化がすでに高度技術プラットフォームの方向に発展していることを示している。
◆新プラットフォームが軍事力を飛躍