国務院の温家宝総理は今月21、22の両日、日本で開かれる第4回中日韓首脳会談に出席する。中国外交部は19日、温総理は日本の菅直人首相と韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領とそれぞれ会談するほか、被災地を訪ね、被災者を見舞う予定だと発表した。
温総理が福島の被災地を訪問することについて、菅首相は感謝の意を示し、中日関係を促進する重要な一歩になると指摘している。
18日の会見で菅首相は、香港の鳳凰衛視(フェニックス・テレビ)の記者の質問に対し、「温家宝総理総理が日本滞在中に福島の被災地を訪ねることに感謝する」と述べた。3・11大地震発生後、中国は直ちに支援を提供、胡錦濤主席は日本大使館に赴いて被災者にお見舞いの言葉を述べた。こうしたことは日本で感動を呼んでいる。今回の温総理の福島訪問は中日関係の強化にとって重要な一歩となると期待されている。
菅首相はまた、「日中関係は昨年悪化したが、温総理の被災地訪問が日中の絆を強め、日中関係の強化につながる。今回の訪問により今後の日中関係が益々よくなることを日本は望んでいる」と述べたほか、「日本はできるだけ早く震災復興を実現し、国際的な舞台でリーダーシップを発揮していかなければならない。それが国際社会からの支援に対する恩返しだ」とした。
3カ国の首脳はまだ具体的な日程を明らかにしていないが、ある報道によると、温総理は21日に仙台に到着し、それから宮城県女川町と福島県の避難所を訪ね、その日の夜に東京に向かい、翌22日に東京で開かれる中日韓3カ国の首脳会談に出席する予定。3カ国は原子力の安全性確保に向けた協力強化などについて話し合い、会談終了後に共同声明を発表する見通し。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月19日