■アレクサンダー氏の中国への思い入れ
英労働党・影の内閣のアレクサンダー外相は中国に対して特別な思い入れがある。母が1930年代に中国の瀋陽で生まれたのだ。英国でずっと暮らしてきたアレクサンダー氏は「ニーハオ」「シエシエ」といった簡単な中国語をいくつか知っている。こうした中国への思い入れのため、これまで何度訪中したか自分でもよく覚えていないくらいだ。だが1993年の初訪中時の光景は今も瞼に焼き付いている。当時まだ自動車は多くなく、路上で車がえんこし、数人がかりで路肩へ寄せなければならなくても、渋滞にはならなかった。現在では車の往来が絶えず、渋滞も日常茶飯事だ。
アレクサンダー氏は訪中前に中国の駐英大使とも会っている。アレクサンダー氏は「中国の発展には全世界が注目している。英国および欧米は中国およびアジアの台頭のもたらす影響を深く理解すべきだ。労働党は中国の発展をチャンスと見ており、これまで同様に良好な英中関係の発展に尽力する」と述べた。また、今回のフォーラムについて「中国経済は現在安定している。中国と中国共産党もより開放されている。今回の中国・欧州フォーラムはその良い証明だ。中国は双方の政党対話の場を設けた。労働党は中国共産党との交流や協力を非常に重視している。様々なチャンネルを通じて相互理解を深め、双方関係の発展を促したい」と述べた。
■交流を拡大し、理解と協力を模索