国務院上海市静安区膠州路マンション「11・15」火災の事故調査グループがこのほど、すべての取り調べを終え、調査報告を公表した。
上海市静安区膠州路728号のマンションで2010年11月15日、死者58人、負傷者71人、損失1億5800万元超を出す大規模な火災が発生した。
国務院事故調査グループの調査によると、この火災は企業の規則違反行為によるものであることがわかった。省エネ改修工事の最中、作業員は10階の窓の外で溶接作業を行い、金属溶融物が9階の足場に落ち、そこに積み上げられている保温材の屑に引火した。こうした事故の背景として、建設会社、入札企業、入札代行業者の水面下の操作、入札の偽造、一括下請負、違法とされるプロジェクトの多くの下請け会社への分配、施工管理の混乱、設計会社や監督機関の職務怠慢、市や区の建設管理部門の監督不足、静安区公安消防機関の監督・検査の欠如、静安区政府の指導力不足などの点が挙げられる。
国務院の意見によると、関連の規定に基づき、事故責任のある26人の刑事責任が追及され、28人が党や政府の規則に則って処分された。そのうち、静安区の張仁良区長が行政免職、党内免職の処分を受けた。また、上海市政府と韓正市長は、それぞれ国務院に始末書を提出するよう要求された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年6月10日