温家宝総理は4日、武漢で開かれた長江中下流五省(江蘇、安徽、江西、湖北、湖南)干ばつ対策座談会で、「長江中下流地域は干ばつによる農業への不利な影響を克服し、一層力強い措置を講じて、農業、とりわけ食糧の豊作を確保していかなければならない」と強調した。
温家宝総理は、「当面の干ばつ対策をしっかり行うには、まず人々の生活用水をなんとしても確保し、食糧と農業の安定した発展の促進に努めることだ」と強調すると同時に、「水利電力プロジェクトの合理な調整を行い、三峡ダムなど水利プロジェクトが持つ役割を発揮させ、長江流域の災害対策及び減災の全般的な能力を高めていく。さらに、干ばつに打ち勝つために必要な資金と物資を更に投入し、農業生産への支援を強化していく」と強調した。
温家宝総理はまた、「干ばつは農業生産に不利な影響をもたらしたものの、各地は力強い干ばつ対策を行い、また、最近の降水も干ばつの緩和に前向きな役割を果たしている。こうしたことから、各地は干ばつのもたらす損失を最小限に抑えることができるだろう」とした上、「中国の夏刈入れ食糧(主として小麦)は増産する見込みだ。それに、食糧の備蓄も比較的豊富なことから、市場の安定確保には自信がある」と話した。
「中国国際放送局 日本語版」より 2011年6月5日