日本は「孫子兵法」で第2次大戦の失敗を沈痛に反省

日本は「孫子兵法」で第2次大戦の失敗を沈痛に反省。 日本・国際研究センターの服部千春理事長は「中国新聞網」のインタビューに「『孫子の兵法』は『いかにして戦わずに平和を維持するか』という哲学を示し、痛ましく悲惨な戦争を発動しない『王道』を最高の境地としている。『孫子の兵法』の精髄である『慎戦論』は、世界平和に重大な貢献を果たしている」と述べた…

タグ: 日本 孫子兵法 第2次大戦 失敗 反省

発信時間: 2011-05-26 10:07:10 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本・国際研究センターの服部千春理事長は「中国新聞網」のインタビューに「『孫子の兵法』は『いかにして戦わずに平和を維持するか』という哲学を示し、痛ましく悲惨な戦争を発動しない『王道』を最高の境地としている。『孫子の兵法』の精髄である『慎戦論』は、世界平和に重大な貢献を果たしている」と述べた。

第二次世界大戦における日本の失敗について、服部氏は「西洋の『戦争論』と異なり、『孫子の兵法』は全篇『非戦、平和』の崇高な理念に貫かれ、平和を追求し、発展を求めている。孫子の兵法の思想の核は平和理念と『不戦』思想だ。孫子のいわゆる兵者の『詭道』は『覇道』ではなく『王道』だ。孫子は『好戦分子』ではなく『不戦主義』だ。『孫子の兵法』の本質は『武力制服』ではなく『智謀による勝利』だ」と語る。

服部氏は「日本では1945年の敗戦・降伏後、価値のある軍事著作は余り出版されていない。だが『孫子の兵法』関連の書籍は例外だ。『孫子の兵法』の研究の重点は第二次大戦の失敗に対する反省にある」と指摘する。

第一次世界大戦後、日本軍は西洋軍事思想の影響を深く受けた。日本軍・政府首脳は東アジア支配の野心から、中国の兵法の先哲である孫子の「慎戦」思想を完全に捨て去り、対外侵略拡張の道へ一歩一歩進み、中国や他のアジア諸国に対する侵略戦争へと至った。この不義の戦争を反省するにあたり、『孫子の兵法』に背いた報いを痛感しない日本の有識者はない。

帝国海軍兵学校の教官を務めた徳永栄中将は著書『孫子の真実』で、「ひたすら西洋の攻勢思想を受け入れたために侵略戦争を発動したのは、完全にドイツ式思想によるものだ」と感嘆。東洋の兵学思想が精神修養のみに用いられ、日本海軍に影響を与えなかったことを残念に思っている。

1   2    


日本人フルタイムスタッフ募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。