◆F2戦闘機の修理、安全性確保が困難
――技術的な角度から分析すると、戦闘機の修理にはどういった難題が存在し、修理後、戦闘機は通常の軍事任務がこなせるのか?
日本が進める戦闘機の修理には困難が予想される。機体の修理は相対的に簡単で、機翼の外形や壊れた航空灯、またエンジンも取り替えればすむが、エンジンシステムの回路は検査が難しい。特に操縦席の電子機器はいずれも精密なコンピュータシステムで、水が入るとショートし、海水だと腐蝕する。そのため修理全体のプロセスは困難が予想される。
少しでも電子回路の問題を見逃せば、将来、作戦または訓練中に重大な事故につながる可能性がある。地上検査では問題がなくても、飛行中、問題は起きないか?1回の飛行はパスしても、アクロバット飛行、戦闘飛行、複雑な作戦で回路システムやコンピュータシステムに問題が起きないか?それは未知数だ。一旦、問題が発生すれば、人命に関わる事故を招く可能性が高いことだけは確かだ。
今後、F2を操縦する航空自衛隊のパイロットは戦々恐々とするだろう。そうなるとパイロットの心理的負担は大きい。それは航空自衛隊も十分承知のはずだ。結論としては、修理のほうが新しい航空機を製造するよりコストは安いが、修理は新しい航空機を製造するより難しく、安全性も劣る。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月26日