内政不干渉は何もしないことではない

内政不干渉は何もしないことではない。 西アジアや北アフリカの一部の国の政局動揺が大きな影響をもたらしている。中国は地域情勢の推移を緊密に注視し、自主独立・平和外交政策を堅持して、地域の安定促進に重要な役割を発揮している…

タグ: 政局 動揺 西アジア リビア アラブ諸国

発信時間: 2011-06-01 17:38:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

人民の選択の尊重は空論ではない。チュニジアとエジプトで新政権が誕生すると、中国は速やかに連絡を取り、かつその必要に応じてできる限りの援助をした。「雪中に炭を送る」(窮状にある人に救いの手を差し伸べる)とはこのことである。中国指導者は自らエジプト暫定政権への友好と支持、エジプト人民の選択への尊重と声援を表明した。3月初めには中国外交部高官がエジプトとチュニジアを訪問し、両国首脳に同様のメッセージを伝達した。5月初めには中国外相がエジプトを公式訪問し、双方間の相互信頼を一層促進すると同時に、各政治勢力に対して開かれた心で接し、その求めを十分に尊重すると表明した。

中国はまた、重要な地域組織である湾岸協力会議による湾岸諸国の安定維持、繁栄、民生改善に向けた努力を一貫して尊重、支持してきた。3月中旬に中国はサウジアラビア国王特使の訪中を高い格式で受け入れ、湾岸諸国にプラスの影響を及ぼした。5月初め、中国外相がアラブ首長国連邦の首都アブダビで湾岸協力会議との第2回戦略対話を行った。湾岸協力会議側の参加規模は前回を大幅に上回り、双方共に戦略的協力の推進への強い意欲を表明した。

国連などの国際的枠組みで、中国は原則を堅持すると同時に、具体的状況に応じて柔軟な対応をして、約束を守る責任ある大国としてのイメージを樹立している。安保理でリビア上空の飛行禁止区域設定に関する決議案が採択された際、中国は国家主権の尊重と内政不干渉の原則に基づき、賛成票を投じなかった。市民保護の趣旨やアラブ連盟、アフリカ連合など各方面の立場も考慮し、特殊な状況での特殊な処理として、反対票も投じなかった。地域の他の国々で動乱が生じると、中国は武力衝突によって死傷者や物的損害が出ないよう各方面に平和的協議を強く促した。外国が軽々に他国の内政に干渉することに反対すると共に、安保理その他の国際機構が安易に制裁決議を採択して問題をさらに複雑化させることにも賛同しなかった。

「人民網日本語版」2011年5月31日

 

     1   2  


日本人フルタイムスタッフ募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。