◆日本の軍当局は冷静に
昨年4月に中国海軍の艦隊がこの航路を通過した際、日本の軍艦が中国の軍艦に接近した。昨年のアジア安全保障会議で明らかになった状況によれば、日本の海上自衛隊は空対艦ミサイルを搭載する武装ヘリコプターを派遣したばかりでなく、海軍艦隊が中国艦隊を外側から警戒していたという。
こうした態勢はあたかも中国海軍に武力で威嚇しているように受け取れる。両軍の軍事力が対峙した状況で、一方が判断を誤れば、戦いの火蓋が切られる深刻な事態になる可能性もある。
そのため日本の軍当局は冷静になり、中国海軍と距離をおかなければならない。なぜなら中国海軍は合法的な航路を通過しているのであり、日本にいかなる脅威ももたらしていない。日本の海・空自衛隊が威嚇姿勢を見せれば、中国海軍はそれ相応の警戒をする。こうした状況になれば、日本がその全責任を負う結果となる。
今回のアジア安全保障会議で、中国の梁光烈国防部長は日本の北沢俊美防衛相とも会談し、わりと和やかな雰囲気の中で話し合いが行われた。日本側はこうしたことを重視し、国際水域において中国との間で問題を引き起こさないよう注意する必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年6月10日