宮城県知事:最も参考に値するのは四川大地震復興の1対1のペアリング支援

宮城県知事:最も参考に値するのは四川大地震復興の1対1のペアリング支援。 中国四川大地震の被災者救済の経験を参考にする問題に言及した際、宮城県の村井嘉浩知事は、最も参考に値するのは、中国各地の被災地に対する「1対1のペアリング(対口)支援」の方法だと語った。中国が必要な財源をすぐに集めて被災地の復興に充てたことは、日本にとって非常に参考になるとも強調した…

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発信時間: 2011-07-17 09:28:03 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

11日付「日本新華僑報」の報道によると、中国四川大地震の被災者救済の経験を参考にする問題に言及した際、宮城県の村井嘉浩知事は、最も参考に値するのは、中国各地の被災地に対する「1対1のペアリング(対口)支援」の方法だと語った。中国が必要な財源をすぐに集めて被災地の復興に充てたことは、日本にとって非常に参考になるとも強調した。

概要は以下の通り。

先ごろ、村井嘉浩知事は東京の日本記者クラブで講演し、同県が策定した「震災後10年の復興計画」について説明した。日本新華僑報の記者・蒋豊はこの機会を借りて村井知事にインタビューした。

■大地震後の津波は深い教訓を残した

――3月11日に発生した東日本大震災で、宮城県は最も深刻な被害を受けました。いま振り返ってみて、今回の地震は日本のこれまでの地震とどんな違いがあると思いますか。どんな教訓が汲み取れるでしょう。

地震が沿海部で起きると普通、それに続いて津波が発生しますが、こうした状況は地球上のどんなころでも起きる可能性があります。今回の東日本大震災は、日本の過去の地震とどんな違いがあるかと言えば、まず「複合型」の災害だということです。地震が収まった後に、沿海部で津波が発生し、津波が去ると、福島第一原子力発電所で放射能漏れ事故が起きました。これは日本のみならず、今の時代、世界的にも非常に稀なことです。

実は、60年代ですが、宮城県は規模の極めて大きな津波を経験しています。チリで起きた地震によるもので、宮城県も巨大な損失を被りました。その後、私たち宮城県は津波の影響をもとに、津波の災害を防止するための対策を数多く策定しました。しかし、3月11日の大地震による津波は、50年前と比べるとずっと程度の大きなものでした。その後、過去に発生した津波の状況を真剣に調べた結果、宮城県でも今回の規模のような津波が発生していたことが分かったのです。ただ、50年前の津波をもとに策定した防災対策だったので、今回のこのように巨大な津波が押し寄せて来た時に、何の措置も講じられなかった、これは非常に沈痛な教訓だと思っています。

日本には「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」という諺があります。つまり、聡明な人は歴史から学ぶが、愚鈍な人は切実な経験から学ぶしかない、ということです。今回の大規模な津波に何の手も打てなかったことは、当時、津波災害防止基準を制定した際、少し前に経験した災害しか参考にせず、かなり長い期間にわたる歴史上の記録の調査を無視していたことを物語っています。これが教訓です。

また、これまでの日本の大地震と比較した場合、異なるのは、宮城県のすべての沿岸部がいずれも損失を被った点です。1995年1月に阪神淡路大震災が起きましたが、当時、重大な被害に遭ったのは神戸、この1つの“点”でした。今回の地震がもたらした損失は1つの“線”、宮城県をはじめ岩手県と福島県のすべての沿岸部も重大な損失を受けたのです。

■四川大地震の「1対1ペアリング支援」を参考にする

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