飾られた神話:実は死を恐れていた神風特攻隊員

飾られた神話:実は死を恐れていた神風特攻隊員。 実際のところ、神風特攻隊員を英雄の化身と捕らえている日本人はそれほど多くない。知覧博物館に展示されている神風特攻隊員もみなが知っているそれとは全く違うもので、彼らの中には、確かにその玉砕機の前で誇らしげにしている者もいるが、大多数の表情から見て取れるのは一種のあきらめである…

タグ: 第二次世界大戦 神風特攻隊 米軍

発信時間: 2011-08-01 13:30:21 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

第二次世界大戦で、神風特攻隊の「自殺機」に命中された米空母

資料写真:第二次世界大戦で、神風特攻隊の「自殺機」に命中された米空母

◇清算された生存者

日本がこの戦争で勝てないことは、ほとんどの者がみな分かっていた。しかし、自分の死で米軍の日本攻撃を停止させられればとも考えていた(1944年3月、米軍は東京大空襲を実行し、10万人の死者を出した)。「明日出発します。父上、私が父上のためにできることは少ないですが、これが唯一できることです。」隊員から家族に宛てた一通の遺書にはこう書かれていた。

また、「多くの人が我々は天皇のために死に行くと思っているが、実際は命令されてこうするしかないだけだ。社会的圧力というのは本当に大きなものだ。」と書いている遺書もある。深川という隊員は「玉砕機に乗る前夜、神風特攻隊員達は何度も寝返りを打ち、眠れないようだ。戦友たちもみな、彼らと話をする勇気もない。」

深川隊員は、ある神風特攻隊の責任者を命じられた経歴を持ち、もし天皇の玉音放送があと数日遅れていたら、彼も上空で犠牲になっていた。彼によれば、大多数の隊員たちの飛行時間は100時間未満で、しかも玉砕機は一切の救命装備が外されており、乗ったら最後、もう二度と戻ってこれない状態だった。「20代そこそこの若者が突然『お前はもう生きられない、死ななければならない』と宣告される、そんなこと、誰だって耐えられない。」

敗戦2日にして、日本政府の神風特攻隊に対する態度が一変する。神風特攻隊は日本の恥とされ、多くの隊員たちは米軍の感化員に入れられ陵辱を受けた。また、特攻隊の多くの生存者たちも仕事の機会を失い、一部、茶道の千宗室や彫刻家の流政之等、幸運にも著名な芸術家となった者を除いて、ほとんどがその一生を棒に振った。

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