「日本は中国の空母発展を日本の安全に対する脅威とみるべきではない」――。21日午後に開かれた中国日報社と日本の「言論NPO」共催の「第7回 北京‐東京フォーラム」で、元防衛相の石破茂自民党政調会長はこう述べた。
◇「一国家の海軍が空母を持つのは正常なこと」
石破氏は、実際に世界で空母をうまく運用できているのは米国だけだとした上で、「空母を有効に運用するには空母1隻に対して3隻の軍艦、そして空母を守るために更に多くの艦船が必要になる。こうした艦隊を組むのは容易なことではない。また、実践経験の積み重ねも必要」と語った。
防衛大学校の山口昇教授も「中国の空母発展が日本の安全と利益に脅威を与えるとは思わない」とし、「一国家の海軍が空母を持つのは正常なことだ。空母だけで大騒ぎすべきではない」と語った。
◇「中国脅威論の宣揚は中日関係を妨害」
同フォーラムの開幕式には唐家セン前国務委員も出席し、「中国の発展は日本やアジアの発展にとって得難いチャンスだと日本の多くの有識者がみているが、少数派と個別のメディアは冷戦思想から脱却できず、中国脅威論を宣揚し、中国の発展に対して“規範”や“けん制”強化を主張している。この傾向がこのまま継続していけば、中日の戦略的互恵関係構築を妨害し、制約することになりかねない」と述べた。
唐氏はまた、「国民感情は依然としてもろく、敏感な問題がしばしば発生する。周知のように両国間にはまだ問題が存在する。中には非常に敏感な問題もあり、うっかりすると両国関係に大きな打撃を与え、安定的発展に影響する不確定要素になる恐れがある」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年8月22日