◇政界の怠惰な体質と体制
民主党内では今、「ポスト菅」を選ぶ党代表選に層々たるメンバーが名乗り出ている。最有力候補とされている人物は、野田佳彦財務相(54歳)である。次に、海江田万里経済産業相(62歳)、馬渕澄夫前国土交通相(50歳)、小沢鋭仁前環境相(57歳)、鹿野道彦農林水産相(69歳)らを推す声も上がっている。今回の出馬は見送り、その次(来年9月)の代表選を狙うとの意向を固めていた前原誠司前外相は、自身を支えるグループ内で主戦論が急速に高まったことにより、方針を転換し、この度、出馬を表明している。
これほど人を引きつけてやまない強烈な魅力を持つ首相の椅子だが、これまで、その椅子に長く居座ることのできた首相は少数である。これは、首相の椅子を巡る激しい争奪劇により、三日天下の現象が続いてしまっているだけなのか?それとも、首相の椅子に座った人物がみな無能で、危機や難局を乗り越えられなかっただけなのか?はたまた、首相や首相の椅子が悪いのではなく、問題が出ればすぐに首相交代させる日本の政界の常套手段が、根本的な問題解決に当たろうとしない怠惰な政治と体制を形成してだけなのか?掘り下げて考えてみる価値はありそうである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年8月25日