2010年2月、グアムのB-2に関わる事故がまた起きた。B-2の2つのエンジンのうち1つの点火装置が故障したのだ。当時、空軍部隊は「非常に軽い故障」としていたが、事故発生から1年経ってもそれ以外の情報は伝えられなかった。それが先週になって米空軍は、B-2の損傷は深刻で、すでに1年以上飛行できないことを認めた。実際、その損壊程度は「非常に深刻」で、エンジニアらはこの爆撃機を修復し、今月16日に米国に帰還、より多くの任務を遂行するために爆撃機の部品を特別に製造しなければならなかった。
つまりこの18カ月、20機だと思われていた米国の爆撃機群は18機しかなかった。米空軍はこの事実を故意に隠ぺい、B-2爆撃機群の実力をごまかし、その作戦能力を少なくとも5%拡大しようとした。
米海軍大学校のエリクソン教授は、「米軍の実力は(その差は徐々に縮まっているが)人民解放軍を大きくリードしているが、今回もペンタゴンがステルス爆撃機の状況を隠蔽したのと同じで、軍事力を誇大化しようとした」と指摘。
ペンタゴンの目標は100機の長距離攻撃力をもった新型ステルス爆撃機を建造し、現在の戦闘機と交代することだ。この計画は10年以内には始動するだろう。これだけの新型爆撃機を保有すれば、米空軍は中国のようにプレッシャーを感じることもなく、1機の戦闘機が事故を起こしたくらいで隠蔽する必要もなくなるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年8月31日