露爆撃機の日本一周にみる戦略兵器の価値

露爆撃機の日本一周にみる戦略兵器の価値。 日本防衛省は8日、ロシアの長距離戦略爆撃機「ツポレフ95MS」2機 が長崎県対馬海峡の東側から九州西部、沖縄本島南を太平洋に抜けて、日本周辺空域を一周したと発表した。これに対して日本は強く抗議したものの、ロシア外務省の回答は「今回の哨戒飛行は他国の領空を侵犯していない。日本を含むどの国の軍隊からしても日常的な実践に過ぎない」と、いたって平然としたものだった…

タグ: ロシア 長距離 爆撃機 ツポレフ95MS

発信時間: 2011-09-14 13:00:48 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

資料写真:ロシアの長距離戦略爆撃機「ツポレフ95MS」

日本防衛省は8日、ロシアの長距離戦略爆撃機「ツポレフ95MS」2機 が長崎県対馬海峡の東側から九州西部、沖縄本島南を太平洋に抜けて、日本周辺空域を一周したと発表した。これに対して日本は強く抗議したものの、ロシア外務省の回答は「今回の哨戒飛行は他国の領空を侵犯していない。日本を含むどの国の軍隊からしても日常的な実践に過ぎない」と、いたって平然としたものだった。

この発言には2つの意味が含まれる。1つは、戦略兵器の威力が明らかになった。つまり、戦略爆撃機にとっての訓練飛行になったばかりでなく、敵に大きなプレッシャーを与えた。これこそが戦略兵器の威力だということ。2つ目は、日本もこうした飛行が可能だが、そんな戦略兵器はないだろうというひやかしだ。

ロシアのツポレフ95爆撃機はすべて80年代から90年代にかけて生産されたMS型で、射程3000キロメートルの長距離巡航ミサイル「Kh-55」を発射できる。また、航続距離は15000キロメートル、弾薬搭載量は15トン。「ツポレフ95MS」はロシアに欠かすことのできない戦略兵器だ。07年にプーチン大統領が同爆撃機の哨戒飛行を再開して以来、北大西洋条約機構(NATO)各国の作戦航空機がロシアに対して、たびたび航空迎撃や編隊飛行を実施し、一挙一動を監視している。米国の旧式戦略爆撃機「B-52」に比べると、スピードは出ないし、ステルス性もない、ターボプロップエンジン搭載の時代遅れの航空機だが、こうした航空機でも堂々と日本を一周すれば、日本の上から下まで冷や汗が出るだろう。

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