◇前原氏の主張は実現不可能
資料写真:米国のクリントン国務長官と会見する前原氏
前原氏の主張は、現在の日本の政治の枠組みでは実現不可能だ。唯一可能性があるとすれば、いわゆる「政界再編」後だろう。「政界再編」はここ十数年以来日本がずっと議論している話題で、現有の既成党派の枠組みを改めて組み直し、そこから本当の保守派と非保守派の政党を誕生させるというものだ。
しかし日本で政界再編が行われる可能性は低い。基本的に日本人は生まれながら官僚気質がある。日本からは優秀な官僚が出るが、優秀な政治家が出ることはない。戦後日本の政治家の中で、マックス・ウェーバーのいう政治家の定義に当てはまるのは、吉田茂、岸信介、小泉純一郎の3人だけだろう。前の2人はやはり官僚出身だった。このことは日本の政治家の資質を十分に説明している。今の政治家に政界再編を望むのはムリな話だ。
前原氏も言うだけ言って終わりだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年9月14日