ロシアは14日、極東のカムチャツカで、東部軍轄区の大規模な作戦演習を行った。ロシアが側の事前の情報によると、ロシア太平洋艦隊の艦艇50隻以上も今回の演習に参加した。ロシア軍はなぜこの時期を選び、極東でこれほど大規模な演習を行ったのか?
太平洋艦隊の説明によると、今回の実践演習は主に日本海、オホーツク海、太平洋西北部海域のテロリストや海賊をいかに攻撃するか訓練するのが目的で、現在これらの海域でテロリスト、海賊、密猟者が集団化しているため、阻止しなければ、ロシアの極東、北東アジア地域の安全に深刻な危害を与えかねないという。
しかし実際は、ロシア当局が太平洋艦隊の威力を示したい意図があるのと同時に、軍事演習を通じて「日米同盟」に圧力をかけ、自らのアジア太平洋地域における戦略的利益を保護するねらいがあるとみられている。
ロシアの4つの艦隊の一つ、太平洋艦隊はソ連崩壊後、深刻な危機にさらされ、作戦能力が大幅に低下した。太平洋艦隊の具体的な艦船数は公開されていないが、30隻余りで、その多くは70~80年代の旧式艦艇とみられている。ところが今回の演習では50隻以上の艦艇が姿を現した。それらが具体的にどの艦隊に所属するか定かではないが、この数字を意外に思った人が多かったのは確かだ。
ロシアメディアは、今回の軍事演習について、ロシア太平洋艦隊が依然として強大な作戦能力を備えており、特にミストラル級ヘリコプター空母を配備後、アジア太平洋地域におけるロシアの戦略的利益を守るのに十分な実力があることを、日本と米国に示すのが重要な目的だと伝えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年9月16日