世界各国が第5世代戦闘機の開発で激しい競争を繰り広げる中、ロシアのヘリコプターメーカーの総裁が先月28日、ロシアは世界で最初の第5世代ヘリコプターを開発する計画だと発表した。このヘリはステルス性や長距離航行だけでなく、戦闘機を空中で攻撃できるという。
ロシア誌が先月30日に伝えたところによると、同総裁は29日にモスクワで行われた記者会見で、ロシアのヘリメーカー「ミル」と「カモフ」はすでに次世代ヘリの模型を公開したと述べたが、第5世代ヘリの具体性能については明らかにせず、現在米国だけが第5世代ヘリの開発に取り組んでいると指摘した。米国が公開したX-2は第5世代ヘリコプターではあるが、まだ試作機でしかない。そのためロシアは同プロジェクトにまず10億ドルを投資、後続資金の投入は将来的に国家予算から拠出される計画という。
ロシア地政学研究院の副院長によると、米国は次世代ヘリのの開発を進めているが、まだ第5世代ヘリを完成させた国はない。ロシアの第5世代機は多用途に利用され、軽量型で騒音が少なくステルス性などの性能を備えたものになるという。また、長距離航行が可能で、高性能な操縦システムを搭載、飛行時速は500-600キロ、更に重要なのは空対空ミサイルを搭載し、戦闘機に攻撃をしかけられることだ。
同学院の院長は、「政府の強力な支持なしではこの計画は実現不可能だ」とし、「政府が十分な力と資金を投入すれば、ロシアは5年以内に第5世代ヘリを完成させられる。でなければ、この計画は20~30年はかかるだろう」と話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年9月2日