野望
第一列島線の要務は東アジア拡張基地
米国は自国西部の安全と東アジアにおける勢力拡大のため、アジア太平洋地区に3つの軍事防御線を配備しており、それは「3つの列島線」と呼ばれている。その中の第一列島線は、日本、韓国、フィリピン、シンガポール等を含む、米軍陣地の最前線である。米軍はそこに大量の海、空軍基地を持つ10万の大軍を配備し、そのうちの70%を日本と韓国に置いた。韓国駐在軍は朝鮮対策軍とし、第一列島線全体の防御中心は、比較的「安定」している駐日軍に置いている。
近年、在日米軍は前にも増してフィリピン、マレーシア、インド等との合同軍事演習に力を入れ、焚き付けている。特に1997年9月に日米両国が打ち出した「新ガイドライン」はアジア国家に警戒心を強めさせることとなった。日本軍は「在日米軍への協力」の名のもとに、平和憲法の制限を破り、軍事衝突に介入してくる可能性がある。
最近になって、米軍はこの第一列島線の沖縄にいる8000名の兵を第二列島線であるグアムに移動させる決定を下した。しかし、この決定は米軍の東アジア地区における勢力の大きさと抑制力を低減させるとして米国の一部「専門家」達の反感を招いている。ここからも、戦略の全体像における在日米軍の重要性を垣間見ることができる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年10月14日