インドと日本は初の合同軍事演習を来年行うと11日付のインド紙パイオニアの電子版が伝えた。
インドと日本は安全保障分野での協力強化策の一環として、海上軍事演習を来年初めに行う。日本はこれまでインドを含む多国間海上軍事演習に参加したことがあるだけだった。
情報筋によると、インドのアントニー国防相とクリシュナ 外相が11月に日本を訪問、日本の野田佳彦新首相は12月にインドを訪問する予定だ。インド側は現在訪日日程を調整しているという。
アントニー国防相は訪日の際に、インド海軍と日本海上自衛隊の合同演習を提案する見通し。
海上航路の安全問題への懸念に加え、供給中断のリスクが増していることから、インドと日本は海上の安全保障分野での協力を検討する。インドは海賊対策ですでに東南アジア各国と協力関係を展開している。
今年4月、福島第一原発事故を受けて日本は、米日印による「マラバル」軍事演習を最終的に辞退した。それ以前に日本はインドと米国の海軍艦艇による沖縄島付近の海域での3カ国合同軍事演習に同意。
関係者は、インドと日本の初の海上軍事演習および両国の安全保障部隊による協力を「ウィンウィン」対策と呼び、中国が言いがかりをつける可能性は排除できないものの、両国は協力・協調を強化するため、今回の合同演習は最大限に両国の能力を発揮するだろうとしている。
インドと日本は安全保障対話と協力を強化する目的を、地域と世界の安全に対する挑戦に対応するためだとしている。両国間で展開する対話は、包括的な安全保障対話、防衛政策対話、軍事対話など。両軍はまた、各部隊間の交流も強化。09年と10年にはインド海岸警備隊と日本海上保安庁が年に1度の対話を行い、合同で海上警備行動を実施、マラッカ海峡の海賊を撃退した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年10月13日