資料写真:訪日中の解放軍佐官級研修団
中国がこうした技術や装備、意思を備えたのは最近のことだ。04年にアジアが大津波の被害に遭った際、中国軍は海外救援の能力がないことを露呈した。米海軍が迅速に大量の支援物資と辞任を搬送し、政府の株を上げた一方、中国はインドネシアに医療隊を派遣し救援物資を送る以外は何もできなかった。
中国で2年間の軍事指揮トレーニングを受ける発展途上国の学生が増えている。中国軍の機関紙はこの状況を解放軍は「よりオープンな姿勢で世界に溶け込んでいる」と報道。海外の軍事関係者が、中国の軍事基地や訓練現場の見学を許可されるケースが増えている。中国軍のトップは頻繁に海外に訪問し、多国軍事セミナーなどに参加している。こうした交流は解放軍が近代的な軍隊に生まれ変わろうとしている努力の一端で、新式の軍服にまでこだわり、解放軍の高官と西側の同業者とのイメージの違いを埋めようとしている。
中国軍による戦闘機、艦艇、潜水艦のアップグレードは、この老朽化した軍隊が米国やアジアの他の軍隊と優劣を争う決意をあらわしているといえる。国際救援活動への参加と中国の軍事外交はその潜在的なライバルに実力を見せつける機会にもなっている。(作者:クリストファー・ボードン氏)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年10月25日