資料写真:米軍が広島に投下した原爆(1945年8月6日)
オバマ米大統領は2009年8月、チェコの首都プラハで行った演説で、米国の使命は世界平和と安全を守り、核なき世界を目指すことだと表明した。同年11月、オバマ大統領は日本を訪問し、第二次世界大戦中の広島と長崎への原爆投下を謝罪する意味を込めて天皇にお辞儀をし、大きな注目を浴びた。
米国メディアは、ヒラリー・クリントン国務長官がこのほど、内部告発サイト「ウィキリークス」から1本の報告を受け取ったことを伝えた。それによると、当時日本の外務事務次官を務めていた藪中三十二氏は2009年9月3日、米国のジョン・ルース駐日大使あてに「日本がオバマ大統領による第二次世界大戦中の広島と長崎への原爆投下に対する謝罪を拒否した」とする秘密電報を送っていたことがわかった。
同メディアは、日本人はオバマ大統領によるこの「初の試み」を評価しておらず、謝罪を受け入れて核兵器の使用や日米軍事同盟に反対する団体から批判されることを恐れているとの見方を示した。
オバマ大統領は核なき世界と平和をひたすら主張し、それに関する演説を行ったり、謝罪する姿勢を見せたりしているが、これらのことは米国に何のメリットもない。心からの謝罪であれ、表面的ななぐさめであれ、米国人はテロリストが核兵器を入手して米国、さらには世界の平穏を脅かすことを恐れている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年10月28日