中国、インド、ブラジル、南アフリカの「BASIC」4カ国による第9回気候変動閣僚級会議がこのほど北京で開かれた。4カ国は会議後に共同声明を発表。年末に予定される国連気候変動ダーバン会議の南アフリカ政府による主催を全力で支える方針を再確認するとともに、先進国に対して、歴史的責任を担い、約束を履行し、資金・技術面で途上国の気候変動対策を支援するよう促した。
共同声明は「国連気候変動枠組条約と京都議定書の全面的・持続的実行に向けて、ダーバン会議では公平で共通だが差異ある責任の原則に基づき、広範で公平かつバランスのとれた成果を目指すべきだ。京都議定書第二約束期間において、締約済みの先進国は数量化された温室効果ガス排出削減約束を示すべきだ。未締約の先進国は比較可能な数量化された温室効果ガス排出削減約束を示すべきだ」としている。
4カ国閣僚は先進国に対し、国連気候変動コペンハーゲン会議で示した300億ドルの支援約束を履行し、追加支援を確保した上で、ダーバン会議で2020年までに年間1000億ドルの支援約束を実行するよう求めた。
中国国家発展改革委員会の解振華副主任は会議後の記者会見で「今回の会議では国連気候変動条約の枠組みでの先進国の約束履行問題が主に話し合われた。4カ国代表は率直かつ踏み込んだ議論をし、ダーバン会議の重要な問題について共通認識にいたった。これはダーバン会議の成功を後押しするだろう」と述べた。
会議にはG77、小島嶼国連合(AOSIS)、アラブ連盟の代表もオブザーバー参加した。
「人民網日本語版」2011年11月4日