日本の憲法改正と軍設立 理由は中国?

日本の憲法改正と軍設立 理由は中国?。 日本の伝統文化を論じるのが好きな右翼メディア「産経新聞」が「文化の日」、文化問題ではなく、「9条改正し自衛隊を“軍”に」との見出しの社説を発表した。憲法改正をめぐる争いは日本で過去にもあったが、今回は憲法改正と自衛隊を“軍”として位置づける問題も取り上げている。その前提になっているのが中国だ…

タグ: 憲法 改正 平和 中国 軍設立

発信時間: 2011-11-07 11:43:11 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

11月3日は日本の「文化の日」にあたり、「平和憲法」と呼ばれる日本憲法公布65年にもあたる。日本の伝統文化を論じるのが好きな右翼メディア「産経新聞」がこの日、文化問題ではなく、「9条改正し自衛隊を“軍”に」との見出しの社説を発表した。

憲法改正をめぐる争いは日本で過去にもあったが、今回は憲法改正と自衛隊を“軍”として位置づける問題も取り上げている。その前提になっているのが中国だ。社説は、「日本は海洋国家でありながら、領海を守る法律がない。現状では中国の“公船”が日本の領海に居座った場合、海上保安庁の巡視船は退去を呼びかけるしかない」と指摘。これまで憲法改正の目的は、日本をいわゆる「正常国家」にし、「国際社会により貢献」するという主張だったが、今回は中国が憲法改正と軍設立の主な理由になっている。

社説はまた、「国際社会では、軍について『指揮官の存在』『公然と武器を所持している』『交戦法規を守る』などの定義があると指摘。自衛隊は、そのいずれも満たしている」としつつ、戦後、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」とする占領下で制定された憲法9条によって、軍として認められていないと認めている。そして、日本は憲法を改正し、自衛隊を軍として位置づけるべきだと呼びかける。

実際、日本の「平和憲法」はすでに有形無実化している。日本の自衛隊も島にとどまることはなく、国連平和維持活動(PKO)参加を名目に全世界に派遣されている。日本は世界でも数少ない、法的には軍のない国だが、日本はそれに甘んじることができない。自衛隊はすでに軍事力を備えているが、どうしても実際の立場がほしいのだ。

日本の憲法改正に関心が集まるのは、それが21世紀の日本の発展方向と戦略的位置づけだけでなく、アジア太平洋地域の平和と安定にも関係してくるからだ。中国の国家主権行為宣言が憲法改正の前提なら、中日関係および海空安全保障問題への影響も避けられない。憲法改正は、日本の二大与野党、民主党と自民党の間ですでに意見が一致しており、時間の問題であるため、中国が阻止するのは不可能だし、その必要もないが、中国はこのことから経済・軍事発展の重要性、「ソフトパワー」は結局、陰で「ハードパワー」の支えがあってこそという認識を深めなければならない。(文=日本新華僑報編集長蒋豊氏)

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年11月7日

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