田中聡局長の発言で沖縄県知事に謝る日本の一川保夫防衛相(3日)
また一人、日本の官僚が不謹慎な発言で更迭された。日本のメディアによると、11月28日夜、沖縄防衛局は那覇市内の居酒屋で報道陣との非公式の懇談会を行った。同席で同局の田中聡局長は米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に関する環境影響評価書提出をめぐり「これから犯すよと言うか」と発言していたことがわかった。
田中氏の発言には多少の不平がこもっていた。公式な発言ではないが、懇談会に参加した報道機関8社がこの発言を報道。女性や沖縄に対する侮辱だとして、地元住民の憤りを買った。その翌々日、一川保夫防衛相は田中氏を更迭した。
今年に入り不適切な発言で責任を問われ、更迭された日本人官僚は田中氏一人だけではない。平素礼儀正しい日本人官僚がなぜ次々と暴言を吐き、騒ぎを起こしているのか?次のような原因が考えられる。
(1)大変な官僚体制。日本の政府機関はがんじがらめの官僚体制が形づくられており、部門内部の縦割りが明確で、上の官僚の指示に下の官僚は絶対に従わなければならない。しかしこうしたルールは機関や部門の内部には適しても、各機関や各部門の間では通用しない。しかも日本は単一制度の国ではあるが、地方自治も行っており、地方政府がわりと大きな自治権をもち、中央政府は地方政府に指導・支援するだけで、両者は絶対的な上下関係ではない。こうした状況にあって、中央の人間が地方にやってきて偉ぶった態度で人を使い、地方行政に口出ししようものなら、怒りを買い、めんどうを引き起こすことになる。