米メディアが伝えたところによると、豪州ダーウィンに長期駐留している海兵隊員数千人がグアムに移転後、米国は最新型沿海戦闘艦を中国から最も近いシンガポール・チャンギ海軍基地に配備する方針だ。
兵力と装備の配備のほか、中国に関連する米軍「要員」の任命は米軍の同地域における戦略的意図を連想させる。次期在韓米軍司令官に指名されたジェームス・サーマン氏は軍最高位にあたる星章4個の陸軍総軍司令官(大将)で、世界が注目している。
米国のアジア復活、世界覇権を推し進める動きは激しさを増している。米国が中国周辺に8つの基地を配備、総兵力は30万人を超え、海外に駐留する司令官の40%以上を占める5人を派遣している。
米軍のアジア太平洋における一連の行動は、あたかも中国を中心に円が描かれている。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、オバマ米大統領は中国の影響力に対応する能力を増強する決定をした。米外交事務委員会はホームページで、米国は今新しい「アジアの世紀」の到来に向け準備をしていると発表した。
◇司令官40人のうち5人が中国を監視
米軍の司令官は陸軍11人、海軍10人、空軍14人、海兵隊4人、海岸警備隊1人の計40人。海洋大気圏局(NOAA)士官部隊にだけ司令官を置いていない。中国周辺には5人の司令官を派遣している。
◇3000人以上の駐留が可能
中央アジアはユーラシア大陸の中央に位置し、同基地はアフガニスタン紛争中に設置、中国とロシアの間に挟まれている。米国はアフガニスタン周辺9カ国に13の軍事基地を設置した。
◇1500人の兵力が駐留
同基地はインド洋中部の英領ディエゴガルシア島に位置し、中東やペルシャ湾の支援、インド洋の監視が可能。
●専門家の観点
米軍は中東から身を引き、アジア太平洋へ移行