(2)お酒でしくじる。日本には特有の「お酒の文化」があり、仕事帰りに同僚と酒を飲んで憂さを晴らしする習慣がある。日本人は酒好きのわりにお酒が飲める人は少なく、よく考えずにすぐに酔っ払ってしまう。普段の固い上下関係が解放され、この機会に普段の仕事の不満や不平を訴え、普段言えないことを言ったり、できないことをしたりする。田中局長の酔っ払って言った発言は大問題となった。
(3)日本マスコミの厳しい監視。日本では報道機関が国民の考えを誘導し、政治の方向性を左右するほど影響をもつ。抜け目のない記者はよく敏感で辛辣な質問を政府官僚に投げ、十分に準備をしていない官僚は「無差別攻撃」的な質問によって言葉を詰まらせ、マスコミやライバルに弱点をつかまれてしまう。マスコミの前でパフォーマンスが得意だった鳩山由紀夫元首相でさえ、「記者の取材は毎日受けないほうがいい。私自身、しゃべり過ぎて早々と辞任せざるを得なかった」と野田佳彦首相にアドバイスしている。首相にさえそうなのだから、下っ端の官僚にマスコミが遠慮するはずがない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月4日