世界南南協力発展博覧会が5日、ローマの国連食糧農業機関(FAO)本部で開幕した。
中国代表として出席した屈四喜・農業省国際交流サービスセンター主任は人民日報の取材に「FAOの食糧安全保障特別事業(SPFS)の枠組みでの農業分野の多国間南南協力は途上国間の協力強化、世界の食糧安全保障にとって重要な意義を持つ。中国はSPFSの枠組みでの南南協力に最も早く賛同し、かつ積極的に参加している国の1つで、農業の専門家や技術者も最も多く派遣している」と説明した。
中国は11月末までにSPFSの枠組みで南南協力事業16件を実施。アフリカ、アジア、南太平洋、カリブ海の21カ国に農業専門家・技術者865人を派遣し、農業水利、農作物生産、牧畜・水産養殖、農産物加工など多くの分野で農業技術支援を行い、対象国の農業生産力と食糧安全保障の強化に積極的な役割を発揮している。
博覧会は写真展示や特別フォーラムなど様々な活動を実施。農業、食糧安全保障、社会保障、環境、営養、エイズなどについて話し合う。国連の枠組みでの南南協力の成果の総括、発展ノウハウの共有、発展戦略の検討が目的だ。
「人民網日本語版」2011年12月8日