中国人民解放軍の馬暁天副総参謀長と米国のミシェル・フロノイ米国防次官は7日、北京の八一ビルで第12回中米国防協議を行い、両国・両軍関係、米国による台湾への武器売却、安全保障上の共通課題、世界や地域の問題について意見交換した。中国新聞社が伝えた。
馬副総参謀長は「両軍関係は当然両国関係の発展に従い、奉仕し、中米関係の戦略的安定を支えるものであるべきだ。中国側は長年来、中米両軍関係の発展に対して積極的な姿勢で臨み、たゆまず努力してきた。われわれは健全で安定した両軍関係の構築は両国の共通利益に合致し、戦略的相互信頼の強化、共通の安全の維持、危機のコントロールと危険性の防止に資すると一貫して考えている」と表明。「両軍関係の発展は依然多くの困難を抱える。両軍関係の発展における主たる障害は、米側による台湾への武器売却、両軍交流制限関連法案、米艦艇・航空機による頻繁な対中接近偵察だ。米側が両国・両軍関係発展の大局と双方の共通利益に着眼し、できるだけ早く障害を取り除く措置を講じ、両軍関係の健全で安定した、信頼できる前向きな発展を促すことを希望する」と述べた。
フロノイ次官は両国・両軍関係に関する馬副総参謀長の見解に完全に賛同。「米中関係は非常に重要だ。双方は経済的に相互依存し、高度に利益が融合している。現代世界のいかなる関係も、その重要性をこれと同列には論じられない。健全で安定した、信頼できる持続的な両軍関係は両国首脳間の重要な共通認識に合致し、双方共通の安全保障上の利益の維持、アジア太平洋の平和・安定の維持、試練への共同対応にとって重要な意義を持つ」と述べた。また「米中衝突は不可避」との見方は完全に誤りだと指摘した。
「人民網日本語版」2011年12月8日