南アフリカ・ダーバンでスピーチする解振華代表
カナダ紙グローブ・アンド・メールは5日付で「中国がダーバンに希望の光をもたらす」と題する記事を掲載した。以下はその概要。
新たな自信を持ち、肩で風を切りながら、中国はダーバン気候サミット(COP17)にロックスターとして現われた。中国の発する一言一言がヘッドラインを独り占めにし、各交渉相手の分析を誘発している。
同日、記者会見場に現れた中国の解振華代表は、カメラマンや記者に一斉に取り囲まれた。解氏は2020年以降の二酸化炭素排出に関する法的拘束力のある合意について、検討する上での条件を発表した。その内容はブレークスルーからは程遠いものだったが、行き詰まった交渉にとっては数少ない希望の光となった。
どのようなグローバルな合意においても中国は極めて重要だ。米国とカナダを含む京都議定書の主要反対国は拘束的な合意について、中国も拘束されない限り決して受け入れないと宣言しているからだ。中国が説得されてグローバルな合意を受け入れれば、他の国々もドミノ式に次々と従う。
中国は現在、気候交渉の力強いプレイヤーだ。そしてダーバンでは以前よりずっと強い自信を示している。記者とのやりとり、スピーチ、日々のメディア活動、そして初の「中国パビリオン」を設立し、自らの観点を宣伝してすらいる。
「人民網日本語版」2011年12月8日