資料写真:日本の水陸両用飛行艇「US-1」
インド海軍は水陸両用飛行艇を世界中から選定するとインド紙『indian express』が明らかにした。カナダのボンバルディア、ロシアのベリエフといった有名メーカーのほか、日本の新明和工業株式会社もインド海軍にSS-3I型水陸両用飛行艇の資料を提出した。『世界新聞報』が伝えた。
◇「軍用」と「民用」の中間
インドのアントニー国防相が日本を訪問した際、日本側はインドと高度軍事技術や共同開発事業を共有する意向を示した。インドは日本側の提案に興味を示し、水陸両用飛行艇選定に日本製品も応募するよう勧めた。その後の情報から、日本政府の許可を得て、新明和工業はSS-3I型水陸両用飛行艇の資料をインド海軍に提出したことがわかった。今年9月、新明和工業は2011年度インド国際海事展示会にSS-3I型水陸両用飛行艇の模型を出展、インドへの輸出に強い意欲を示した。
同社の主力機はSS-3I型水陸両用飛行艇で、全長30メートル以上、高さ10メートル以上、翼長33メートル、重量23トン、操縦士・副操縦士など9人が操縦し、他に乗員12人または12基の担架を搭載可能という。
新明和工業が今回インドに勧めたSS-3I型は、SS-2I型をベースにアップグレードした最新型とみられる。日本の海上自衛隊が配備する同機種の戦闘機は主に救難や対潜任務に使われている。同社が生産する水陸両用飛行艇は民用ナンバーが付けられているが、インドと売買契約を結んだ場合、完全な軍事取引といえる。
◇武器公開輸出の道を探る