米日印が初会合 隠然と中国の影響力を抑制

米日印が初会合 隠然と中国の影響力を抑制。 米国、日本、インドの3カ国は19日、ワシントンで初会合を開いた。共通の利益がある地域の問題と世界的な問題が議題となっているが、「3カ国ははっきりとは口にしていないが、中国が念頭にある」と米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙は報じた…

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発信時間: 2011-12-21 15:43:37 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

米国、日本、インドの3カ国は19日、ワシントンで初会合を開いた。共通の利益がある地域の問題と世界的な問題が議題となっているが、「3カ国ははっきりとは口にしていないが、中国が念頭にある」と米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙は報じた。

◇インドが米日の南中国海戦略で主要な役割

米国、日本、インドが次々と南中国海問題に介入し、協力態勢を深めていることから、3カ国のアジア太平洋問題、特に海洋安全保障を巡る初会合に注目が集まっている。

長年、日本と米国はインドとの3カ国会合を促し、インドを「アジア太平洋地域の長期的かつ堅固な盟友」と呼び、インドに影響を与えてきた。クリントン国務長官が7月にニューデリーを訪問した際、インドが国際社会(特にアジア太平洋地域)において、より大きな役割と影響力を発揮するのを米国はサポートすると表明。

WSJ紙の解説によると、米国はアジア太平洋地域においてずっと安定した役割を発揮してきたが、国内の経済情勢の逼迫により、より多くの「安全責任」の負担を各地域の盟友に頼らざるを得なくなっている。そのため、東アジアと東南アジアでより大きな役割を発揮するようインドをけし立てている。インドのほうもアジア太平洋の安全保障において、日本が中心的な役割を発揮するのを望んでいるという。

◇中国のアジア太平洋における影響力抑制

今回米国が開催した、「対中戦略」とみられる米日印初会合について世論は、東中国海、南中国海、インド洋で影響力を拡大する中国を抑制する作用があるとの見方を示している。

玄葉光一郎外相は19日、クリントン長官との共同記者会見で、アジア太平洋地域においては、日本、米国と中国との相互信頼・協力が地域の平和を確保する上で極めて重要であるとし、日本、米国、中国による3カ国対話を提案した。クリントン長官も、この提案に賛成した。

ある情報筋によると、東中国海、南中国海、インド洋において、中国への全面的なけん制を図ろうと、米国、豪州、インドが3カ国会合を検討中だという。

国際問題の専門家によると、米日印、米豪印にしても、中米印、米日印越にしても、各国が同盟強化或いは新しい同盟関係を築こうとしているのは、各自がアジア太平洋における影響力を拡大し、勢力を拡大する中国に対して現実的或いは心理的ダメージを与え、中国による世界およびアジア太平洋の政治・経済秩序への現実的衝撃を抑え、削減したいからにほかならない。

◇米国、「アジア復帰」戦略を加速

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