在エジプト中国大使館は31日、中国人労働者20人余りが同日、同国アリーシュで現地人のグループに身柄を拘束されたことを明らかにした。中国大使館は緊急措置を講じ、関係方面と交渉して、中国人労働者の早期解放を目指している。
エジプトメディアは同日、シナイ半島中部で中国人技術者25人が現地のベドウィンに拉致される事件が起きたと報じた。
エジプト治安当局もこの情報を確認。25人は勤務先のセメント工場に向かう途中で拉致された。ベドウィンは道路を封鎖し、25人を近くのテントに連行したという。
ベドウィンは砂漠で生活するアラブ系の遊牧民で、シナイ半島にも多く住む。今回の中国人拉致事件はエジプト当局に拘禁されている人物の家族や支持者による犯行。中国人解放の交換条件として、エジプト政府に仲間の釈放を要求している。
「人民網日本語版」2012年2月1日