F22戦闘機(資料写真)
インターネット上の中国の論文によると、こうした設計の主要目的は中国が現在保有するAL-31FやWS-10といったエンジンを使う際に高いスピードと機動性を確保するためで、こうしたエンジンの推力と重量は西側諸国のエンジンにはまだ及ばない。J20戦闘機はデルタ翼を採用、また比較的長い機体を採用することで超音速動力の問題を解決する。大きく高い回転翼でより高い敏捷性を確保できる。全動垂尾の設計では、J20は従来の垂直安定面と方向舵面積より40%小さく、軽い。現有のエンジンを採用しているため巡航能力はいまいちだが、エア駆動方面の設計はかなりのものだ。動力技術方面で新しい進展があれば、こうした欠点をうまく埋め合わせることができるだろう。中国のウォッチャーらは今年もJ20の飛行テスト計画の進展に注目するだろう。ステルス機は目標を観測・追跡するため、机上にスペクトル原理やアクティブなどさまざまなセンサを搭載する必要がある。これらのセンサから得られるデータを十分に融合・管理し、パイロットに簡潔かつ直観的で信頼性あるデータを提供しなければならない。ステルス機をネットワーク化の一部として最大限の効率化を図るため、ステルス機は効率の高い、騒音やデータを探知される確率が低い通信システムが必要となる。これらの問題を克服するため、米国は25年間努力してきたが、いまだいい解決方法はない。
もう一つ基本的な問題として、J20の当初の設計目的は何だったのか?空中戦でJ20は大きな役割を果たすが、中国の地理環境からして、F22のように敵の戦闘機に対抗するための設計は必要ない。同時にJ20の武器棚は小さすぎ、ほとんどの空対地兵器が積めない。当初の設計目的の一つの可能性として、J20の目標は情報、監視、偵察設備や客船を抑止し、ステルス性とスピードによってその防衛力に対し攻撃を加えることかもしれない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年2月2日