中共中央と国務院はこのほど「農業科学技術革新の推進加速と農産物安定供給能力の持続的強化に関する若干の意見」を通達した。
文書は「2011年に各地区、各部門は中央の政策と計画を真剣に貫徹し、一致協力して着実に取り組み、様々な困難や試練を克服し、農業と農村の力強い発展基調を維持した。2012年の農業、農村政策をしっかりと行い、農業生産を安定的に発展させ、農産物の有効供給を確保することは、大局の政策を推し進め、戦略の主導性を勝ち取るうえで極めて重要だ」と指摘。
「農業の持続的・安定的発展の実現、農産物の有効供給の長期確保の根本的な道は科学技術にある。農業科学技術は国の食糧安全保障における土台的支えであり、資源・環境上の制約の突破における必然的な選択であり、現代的農業の建設の加速における決定的なパワーであり、顕著な公共性、土台性、社会性を備える。世界的な科学技術革命の勃興という歴史的チャンスをしっかりと捉え、科学教育による農業振興戦略を堅持し、農業科学技術をより重要な位置に据え、体制的・構造的障害の打破を決意し、農業科学技術への投入を大幅に増加し、農業科学技術の飛躍的発展を促し、農業の増産、農民の増収、農村の繁栄に力強い原動力をもたらさなければならない」として、以下の点を挙げている。
(1)投入と取り組みを強化し、引き続き農業の安定的発展を推進する。
(2)技術革新によって現代的農業の建設を先導し、支える。
(3)農業技術の普及力を強化し、農業の社会化サービスを大いに発展させる。
(4)教育・科学技術研修を強化し、新しいタイプの農業・農村人材を育成する。
(5)施設・装備を改善し、農業発展の物的基盤をたゆまず突き固める。
(6)市場流通効率を高め、農産物の安定したバランスのとれた供給をしっかりと保障する。
「人民網日本語版」2012年2月2日