外国メディアは、釣魚島(日本名・尖閣諸島)の周辺海域で地殻構造の調査をしていた日本の海上保安庁測量船が、中国の海洋監視船から調査の中止を要求されたと伝えた。これについて、中国外交部の洪磊報道官は、「中国側は、いかなる一方が東中国海の領有権争いがある海域で一方的な行動をとることに反対している」と表明した。
資料写真:中国国家海洋局の「海監66」
資料写真:日本の海上保安庁測量船「昭洋」
日本メディアの報道によると、2月19日19時20分頃、沖縄県久米島の北北西約170キロの「日本の排他的経済水域(EEZ)」で、中国国家海洋局の「海監66」が日本の海上保安庁測量船「昭洋」に無線を使って海洋調査の中止を要求した。「昭洋」は地殻構造の調査をしていたという。
海上保安庁によると、両船は最短で約550メートルまで接近し、並走した。中国の「海監66」は海保の「昭洋」に調査の中止を要求し、その海域が中国の管轄海域であると警告した。
20日に行われた外交部の定例会見で、洪磊報道官は、「中国の東中国海問題における立場は明確かつ一貫したしたもので、いかなる一方が東中国海の領有権争いがある海域で一方的な行動をとることに反対している。中国側は中日両国が共に努力し、関連の問題を適切に処理し、実際の行動で東中国海情勢の安定と中日関係の大局を維持することを望んでいる」と表明した。
◆調査阻止は3回目
報道によると、海保測量船が中国の船に調査の中止を要求されたのは今回で3回目となる。前回は2010年5月と9月。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年2月21日