■ロシア:海軍力と空軍力の整備を同等に重視
ロシア海軍のヴィソツキー総司令官は今月、海軍と航空・宇宙防衛部隊の武器・装備の発展が今後のロシア軍需産業の発展における優先的な方向性になると発表。戦略原潜による継続的な作戦巡航を6月から開始することも明らかにした。
ロシア紙「独立新聞」は今月の記事で「ロシア海軍の建設はすでに著しく進展した。指導者は海軍と空軍の発展を同等に重要な任務と見なしている」と指摘した。
プーチン首相は今月20日のロシア紙への寄稿で戦略核の抑止能力を引き続き保持し、米国のグローバルなミサイル防衛システムに対する有効かつ対称的な反撃能力を軍事技術面から確保する方針を表明。「ロシアにとって海軍の遠洋能力の全面的な復興は重要な任務だ。特に北部、東部、および北極海域での利益を守るべきだ」と強調したうえで、今後数年間で海軍、空軍、航空・宇宙防衛部隊の役割は一層強まるとの見解を示した。